競技紹介

競技職種は以下の通りです。

競技日程表 [会場別] (中央職業能力開発協会サイトにリンクします)

染色補正

染色補正の起源は、約300年前と言われています。
生産過程で発生する難点を吾々の先祖である調整係が手入れを施し、完成品として上納したと伝えられています。その技術は時代の変化に伴い研究開発され、現代もなお着物業界には欠かせない、「着物を直す」職業として受け継がれています。

<競技のポイント>
染色補正に用いられる薬品や溶剤及び染料は多種多様で、汚点の種類に応じてそれぞれを使い分ける必要があります。また、調合比率や使い方によって仕上がりも大きく異なり、いかに布地を傷めず周囲と調和させるかが最大のポイントとなります。

婦人服製作

17世紀後半、ヨーロッパにおいて現在のような洋服の基礎が出来上がりました。日本に洋裁の技術が伝わったのは、明治維新前後のことです。婦人服の洋服化が始まったのは鹿鳴館時代のことで、第2次大戦後、活動的な洋服の需要が高まり、洋裁技術も大きく進歩しました。

<競技のポイント>
各自 製図をした型紙を使い、競技は布の裁断から始めます。
柔らかく折り返ったテーラードカラーで、袖は、明きみせのある二枚袖。
ダーツを利用して、ポケットを作り、衿から前身ダーツに穴糸を使用してステッチをかけます。
美しいシルエット、衿の形状、袖の形状、ステッチ等熟練した技術を必要とします。

紳士服製作

洋服が日本に伝来して約160年。一般に普及は戦後(1945年)以降です。背広型は工業化縫製で作業服化し、手作り縫製の注文洋服は高級裁縫技術品になりました。服装は固有の文化であり、着装する人の容姿や感性を熟慮して仕立てられる注文洋服は、より高く人格と品性を表現します。

<競技のポイント>
部品のうち、上前の前身頃の見返し合わせは本競技で製作します。衿は手作業で作り、袖を付けます。
穴かがり・ステッチ(星縫い)・ポケット作りなどと、各部品の良否・立体形の美観について20項目を採点し評価されます。

和裁

和裁技能を身につければ、特別な設備投資の必要もなく、自宅で独立しての仕事も可能です。
最近の傾向として、成人式や卒業式などの特別な日にだけ着物を着るようですが、「浴衣」のように普段着感覚で着ることにより、個性的なおしゃれが楽しめます。
日本の伝統衣装でもある着物を、いま、あなたらしく装ってみませんか。

<競技のポイント>
表地と裏地を合わせるところがポイントです。厚さや伸びの違う2種類の生地を微妙な釣り合いで縫い合わせなければならず、各選手の技能差が最も出る部分です。また、一針一針手縫いのため、全体の縫い目がまっすぐで、仕上がりの美しさも要求されます。
コテ光り、焼けこげ、しみ等は大きな減点となります。

寝具

「寝具」は寝るときに用いる用具を言いますが、「座ぶとん」も例外的に、寝具に分類されています。「ふとん」という言葉を字で表すとき、蒲団、布団、布子、フトン、ふとん、等色々書きますが、蒲団はふとんでは無く座蒲団、しかも座禅の時に使用するもので、蒲の茎や穂等を使って製作するものです。江戸時代中頃より、布子、布団、フトン等の文字が使用されてきましたが、現在では「ふとん」で統一されています。綿の入った座ぶとんも、昭和初期までは「座蒲団」と記されていましたが、通産省(現在の経済産業省)の指導もあり「座ぶとん」で統一されています。寝具の歴史は大変古く、古代にまでさかのぼります。
平安時代以降、上に掛けるものとして、衾(フスマ)・褥(シトネ)・筵(ムシロ)、下に敷くものとして、茣蓙(ゴザ)・床(トコ)など言われるものがありますが、寝具が劇的に変化したのは、室町時代末期です。木綿が国内で栽培され始め、武具・陣幕・旗指物・火縄銃の火縄の材料など軍需品として綿が使用されました。徳川時代に入り、戦乱の時代が終息すると、次第に民需品として使い始められ現在にいたります。ふとんは掛けるものと、敷くものとは別々に発展します。17世紀中頃は、着ている衣類を体に掛け、茣蓙や筵などを敷くことができるのは、良い方でした。床(ユカ)の上に直に寝て筵等を掛けるのが一般的でした。紙で作ったカミ衾などもよく用いられていたようです。
今でも寝具を敷くことを「床(トコ)を敷く」「床に入る」とか、病気が快癒して寝間を上げることを「床上げ」という言葉を使います。17世紀末になると夜着(掻巻)が出現します。夜着は丹前を少し大きくしたような物です。夜着が出現してしばらくし、寝具は上方と江戸で全く異なった発展をしていきます。18世紀末に上方では夜着は姿を消します。
※東と西の境界を、次のように分類します。畿内近畿: 紀伊[和歌山]・伊賀[三重]・近江[滋賀]・越前[福井]より西。関東: 志摩[三重]・伊勢[三重]・尾張[愛知]・美濃[岐阜]・越中[富山]
関東では昭和50年頃までは夜着が製作されていましたが、現在では大変少なくなったようです。畿内近畿では夜着に替わって、大フトンとよばれる巾の広い長方形の掛けふとんが主流となっていきます。
服部嵐雪の京都東山を詠んだ有名な俳句に「ふとん着て ねたる姿や 東山」というのがあります。芭蕉の門人嵐雪は、没年1706年ですので、この「ふとん」は大フトンなのか、敷きふとんなのか、寝具の歴史の中では意見が分かれ、未だに結論は出ていません。ふとん側の生地も、畿内近畿では縮緬(チリメン)・綸子(リンズ)・絞り(シボリ)・羽二重(ハブタエ)等の染物が使用されますが、関東では青梅(オウメ)・八反(ハッタン)・銘仙(メイセン)・紬(ツムギ)等の織物が多く使用されます。反物の性質から綴じ方も縦に綴じるか、緯に綴じるか変わってきます。畿内近畿では第二次世界大戦以後まで掛けふとんの事を大ふとんと呼んでいましたが、現在では全国どこでも掛けふとん・敷きふとんと呼ぶようになっています。ふとんの長さは昭和30年頃までは、5尺(約156cm)の身長に6尺(約191cm)のふとん丈というのが一般的でしたが、現在では使用する人の身長+35cmを一応の目安として、それに個人の寝癖を加味して寸法を決めることにしています。

<競技のポイント>
どれだけ睡眠しやすいふとんを作ることができるか。また、どれだけ座り易い座ぶとんを作ることができるか。

石工

古来石工は山で採石し、石を槌(つち)と鑿(のみ)をもって様々な石造物に加工します。現在のような機械化の時代になっても原点は手仕事です。

<競技のポイント>
石を上下に分けて上部は丸味の切り込みと天部のホゾ穴、下部は勾配としています。上部小叩き、下部ビシャン加工とし、アール加工、稜線、縁取り加工、美しさの出来栄えを競います。

建築大工

建築大工とは現代では主に、木造建築物の墨付け・加工・建方・造作取付などに従事する大工職人のことを言います。「大工」は、古来より政府の建築技術官の最高の地位を占めるものを指し、必ずしも木工大工職人には限られていませんでした。また、優れた大工職人を一般的に棟梁と呼ぶことがありますが、棟梁はもともと建築工事組織における最高技術者であり、監督のことを指しました。

<競技のポイント>
現寸図は、全ての基本となる部分です。これを速く正確に書くことが重要です。また、木削りが素早くできること、墨付けが正確にできること、加工能力なども競技の大切なポイントです。

かわらぶき

「ねんど瓦」は、1400年の歴史のある屋根材で、“ 耐久性” “ 耐熱性” “ 強度” に優れ、環境にとってもやさしい屋根材です。
住宅の、風雨を守る大切な屋根、その屋根の瓦を葺く技術「かわらぶき」は、普段はあまり見られる機会がありません。
身近で見られる匠の技を、お見逃しなくご覧ください。

<競技のポイント>
方形架台の屋根をあえて、流れ方向、隅棟方向に衝立を立て、四ッ又部の納まりを、それぞれの面から見た時に、いかに左右対称となるように美しく納められるかが各選手の創意と工夫となり見どころのポイントとなるでしょう。

畳製作

日本で生まれた世界に誇れる床材「たたみ」。座敷で団欒から洋間で畳ライフを楽しもうといった風潮もみられます。海外で話題を集めている畳ですが、リラックスできる畳の間が、日本でも見直されるでしょう。

<競技のポイント>
畳を作る作業で大切なことは、きちんと寸法を測り材料を切っていくことです。この寸法が間違っていると、いくら立派な畳を作っても商品価値はなくなります。

建築配管

安全で快適な生活を営む為には、上・下水道、給水・給湯、排水・通気、空調、冷暖房、消火などは、なくてはならない配管設備です。
「配管技能者」は、高層ビル、住宅、工場などの建物でこれらの配管設備を行い生活のライフラインを支える重要な役割を担っております。「配管技能者」の取扱う配管材料には、鋼管、塩化ビニル管、ステンレス管、銅管、鋳鉄管など多くの種類があり、現在では、鋼管の内面を耐腐食性の材料で覆ったものや、ステンレス管、樹脂製配管など特に耐食性に優れた材料が多く使用されております。

<競技のポイント>
出来上がった作品の形がよじれていないか、図面に示された寸法どおりかなど正確さが求められ、水漏れなどがないかという点も重要なポイントです。
① 配布図面の理解力と作業手順・段取り・作業(加工法)の違い
② 難易度の高い銅管の曲げ加工の精度
③ 完成作品の全体的な見栄え
上記3点に着目して競技を見てください。

プラスチック系床仕上げ

明治維新後、建築物の洋風化とともに欧米の内装仕上げ技術が導入されました。特に官公庁、病院、大型ビル等の床仕上げにおいては、塩ビタイル、塩ビシート等の施工が主流になっていきました。床は常に人間と接触する部分なので、凹凸が無く歩きやすい施工が求められます。

<競技のポイント>
本来硬い床材が、まるで紙を切るが如くに操られていきます。
より美しく、より正確に仕上げることを競い合っていきます。
各材料が隙間(すきま)無く、自然な形で競技架台のなかに収まり、仕上がっていく様子が見所です。
技能士のワザの出しどころです。

カーペット系床仕上げ

カーペットの起源は非常に古く、人類が狩猟生活を営んでいたころから存在していたとされています。
日本における床仕上げ材としてのカーペットは当初、ホテル、裕福な邸宅など、限られたところでしか使用されませんでした。近年では、住宅はもちろん、学校、病院、店舗など、幅広い用途に供されています。

<競技のポイント>
カーペットの縫い合わせ部分や、階段などの凹凸部分を綺麗に仕上げるのが非常に難しいところです。
手縫い作業は、まさに職人芸といった練達の技能が必要です。手作業による技能の要素が多く、速さと正確さ、手先の器用さなどが求められ、技能者にとってはワザの見せどころです。

壁装

「壁装施工作業」とは、表具技法により500年来の障壁画作業を基確として発展。近代、一般社会の要望により進められた和洋建築の合体という新しい展開から成る技術の開拓をもたらしました。
伝統の技を生かしつつ、新しい材質に対応する知識と新しい技術の習熟が常に要求される職種です。

<競技のポイント>
競技にあたっては、下地から上張りまで、施工図に従って寸分の狂いも無く張り合わせる。
特に張り下地、仕上げにおいては、出来栄えを大きく左右するので細心の注意が要求されます。

旋盤

精密機械の回転する部分には必ず旋盤で加工された部分があり、機械製品を作るには必要不可欠な機械です。現在の主流はコンピューターと機械が一緒になった「NC旋盤」ですが、その機械を使いこなすためには普通旋盤を使いこなす技能と技術が必要です。
一品一様の高精度製品を作るためには、永遠に普通旋盤も必要であるといわれており、普通旋盤を使いこなす卓越した技能者が、近年になって再び必要になっております。

<競技のポイント>
競技課題を製作する過程では、各部品は他の部品と組み合わせて1つの製品になり、組み付け形状で0.01mm単位の精度を満足する必要があります。
各部品の精度は図面に指示された公差だけを満足するのでは組み立て状態の寸法を満足しないため、各部品の製作過程では1μm(ミクロンメータ)単位の寸法管理が必要です。
さらに、加工、組み立て、測定、分解を繰り返し行いますので、再度組み立てたときも同じ状態になり、各部の組み立て寸法を満足しなければなりません。
そのためには、組み立てたときに接触する全ての面を、最良の仕上げ面にしなければならず、寸法と時間だけでなく、仕上げ面の美しさにも気を使わなければなりません。

フライス盤
工作機械や自動車、鉄道車両、船舶そして航空・宇宙産業など私たちの身近にある全ての物は、丸い形の部品と角形の部品が組み合わされてできています。
その中で、主に角形の部品の基礎は、フライス盤という工作機械で作られます。そのフライス盤で、精密な部品を作る競技がこのフライス盤職種という競技です。
4個の丸い黒い素材から、4個の部品をつくり、組み合わせて、美しい6角形の製品をつくります。
部品のひとつ、ひとつの内部は、アリ溝、T溝、勾配などから構成され、加工では最も難しい形になっています。
4個の部品をひとつに組み合わされた製品の穴に、最大寸法公差(すきま)15μm以内の高精度に磨かれた2本のピンが上面、側面から挿入されます。
この時の部品どうしの寸法公差(ゆとり)は30μm以内でつくられています。
この製品を5時間以内で完成させるには、高い技術力と知恵が要求されます。
機械組立て

① やすりによる0.001mm精度の金属部品加工
参考: 人の毛髪の太さは細い人で約0.07mmであり、その1/70mmの加工精度で部品を加工していきます
② キサゲによる0.001mm精度の摺動(しゅうどう)面仕上げ
③ ボール盤による0.1mm精度の穴あけ加工
④ タップによるねじ切り加工
⑤ 組立て精度0.01mmを満足する部品組付け調整と芯出し作業

<競技のポイント>
人の髪の毛の太さは、細い人で0.07mmですが、この競技は“やすり” や“きさげ” などの刃物を使用し0.001mm精度の部品加工をする事や0.01mm精度の部品組み付け調整を行う事がポイントとなります。また、製品完成後の美しさも評価対象となります。参加者にとって、機械が正常に作動した時の感動は格別です。

家具

日本の家具は、床に直接座ることを生活の基本とした収納のための家具作りから始まりました。
現在我が国では、椅子・テーブル・チェスト類の西洋家具と日本の伝統的な技術を取り入れた和家具に分類され、時代のニーズに合った木製製品を製作しています。

<競技のポイント>
箱部、脚部、開き戸のうち、どの部分から手掛け、どのような手法で製作するかが競技のポイントです。また、作品の表面を平鉋で仕上げ平滑に削る醍醐味があります。
機械加工については使用制限が定められていて全選手が交代で使用するので作業の工程も重要になります。

建具

建具とは、窓・出入口・間仕切りなどに取り付ける戸・襖・障子などの総称です。建物の外部に使われるものと、内部に使われるものの2種類に分かれ、外部の建具は建物への出入口はもちろん建物を風雨から守り外観を整える役割もします。内部の建具は、室内ドアや、和室の障子や襖、クローゼットの扉など開閉したり間仕切りとして使用されたりしています。湿度調整機能をもつ木製建具は「人にやさしい」と喜ばれています。建具技能者の高度な技術と数々の道具で作り出す建具は時代に合わせ、種類やデザインも豊富になりました。住む人達の思いを表現できるもの。それが「建具」です。

<競技のポイント>
「ひたむきに、そしてひたすらに。新たな木工技能の高みを目指して頂点を目指す!」
標準時間は12時間。
今回は、規定課題でのレベルの高い競技内容が取り入れられています。銀杏面菱組の納まりと兜巾面横柄斜めの納まりに注目してご覧ください。

ガラス施工

建築用板ガラスは江戸時代から使われるようになりました。現在、ガラスの使用は建築物の外壁部に使用されている窓ガラスが一般的ですが、内装材としての使用割合も近年増加しています。厚型化、大型化の傾向も強まってきています。断熱性、遮音性の高い高機能ガラスも最近の「省エネルギー」の風潮と相まって注目されています。

<競技のポイント>
課題に対する取組みの姿勢、段取り、作業手順を基礎にして、切断精度、加工精度、シーリング精度等を厳守した課題を作成。完成品のバランスある装飾美を演出することを求めています。

貴金属装身具

貴金属装身具は一般的にジュエリーと称され、デザインを基に金、プラチナ、銀などの貴金属材料を加工し、貴石・真珠等を用いてブローチ、ペンダント、イヤリング、指輪等の装身具を製作したものを云います。経験により培われた技能と、製作者各々の感性により表現されたジュエリーは、長い歴史の中で時代と民族を問わず、多くの人々が形を変え、創意工夫を凝らして受け継がれてきたものです。

<競技のポイント>
① 左右対称のデザインを装身具として美しく、バランス良く組み立てる
② 限られた支給材から、正確に材料取りをして、課題図に示されたように立体的に表現し具現化する。
③ 課題図の指定寸法は全て許容差内で仕上げる。
④ 競技時間10時間内で全ての工程を終える。

印章木口彫刻

印章の歴史は、人間社会の文化発生と同時に生まれ、五千年を経ています。そうして様々な形態の変化があり、日本では明治6年10 月1日の太政官布告以来、印鑑登録制度「個人の実印」のもと、持主の財産を守り権利を行使するために欠かせない道具【印章】です。
10月1日は印章の日として、印章の大切さを啓発しております。

<競技のポイント>
印章彫刻課題の文字数は9字です。
篆書体で彫刻いたします。
字数が9字と配文がほぼ限定されたなかで、【浅】を旧字、新字(常用漢字)どちらを選ぶか、また左右対称になる文字が多いので、文字の選択と構成が重要なポイントとなります。

表具

仏教伝来と共に伝わった表具技能は、千数百年に亘り伝統工芸として現在に継承されています。係わる者は表具師・経師といわれ、掛軸・屏風・障壁画・襖・額・巻物・書画帖等の仕立てや修復に携わっています。
幾多の変遷を経て「表装職種」として確立、大成されてきました。

<競技のポイント>
「表具技能」の掛軸・屏風・額・襖等を仕上げる際の重点的ポイントを各作業から取り入れ、支給された材料を使い、作制図に従って美的感覚を駆使し、規定時間内に仕上げる競技です。

園芸装飾

歴史的に約100年ぐらい前から家庭、公共施設、オフィス、工場、商業施設などあらゆる観葉植物を必要とするところに植物をレンタルしてきた職種として、今後も地球環境の維持に貢献していきます。

<競技のポイント>
採点ポイントは、まずデザインと技術に大きく分けます。
デザインは、創造性・配置・配色の3点があります。
技術は、植木の配置方法や工作物の製作を限られた時間の中で、より手際よく行えるかが重要です。

ペイント仕上げ広告美術

街を活気づける、店の魅力的なサイン・看板や様々な広告物は屋外広告物と言われますが、それらの製作現場で重要な役割を果たすのが広告美術職種です。昔は一部「商業美術」とも言いました。通常、顧客の注文によりプロセスは以下のようになります。
1.広告板製作の目的
2.掲出場所と条例や景観の考慮
3.設計とデザイン制作
4.見積書とプレゼンテーション提出、顧客の了解
5.行政手続き、許可
6.広告板の製作
この製作工程には、鉄骨製作、塗装、板金、電気、フィルム加工他の職種要素が含まれ、この中で最も重要な、デザインや広告板面の表示加工を担うのが「広告美術」の技能士です。
基本的には、紙と筆記具からスタートし、筆や刷毛を使って描くのですが、近年デジタル化が進みインクジェットプリントやフィルム仕上げの現状となりました。しかし逆に人間の感性を表す、筆や手工技能による表現が人を惹きつけ、その能力が益々大きな武器となりつつあります。

<競技のポイント>
美しく描く高度なペイント技法と共に、広告としての訴求力を生み出すデザインセンス、発想力などにご注目ください。

粘着シート仕上げ広告美術

街を活気づける、店の魅力的なサイン・看板や様々な広告物は屋外広告物と言われますが、それらの製作現場で重要な役割を果たすのが広告美術職種です。粘着シートは、表が色面で裏面に糊の付いたシール状の素材で、文字や図柄を切り抜き貼ることで、それまで主流だった手書きによるレタリングや、プラスチック製切り文字に代わる素材として、加工技術と共に普及しました。現在では透明色など色数も充実、用途も多様化し、デザイン性の高い演出効果が得られます。本職種では、シートを手切り加工しますが、実際の仕事ではあらかじめカッティング・プロッタで切り抜いたシートを貼る作業が主流になっています。

<競技のポイント>
粘着シートによる光の演出効果と、広告としての訴求力を生み出すデザイン、発想力などにご注目下さい。

日本料理

日本料理は、各季節の表現と、走り・旬・名残りの食材を大切にしています。
この事を学ぶためには様々な知識と技術を持たなければなりません。
また、長い間料理人が大切にしてきた約束や仕来りが数多く存在します。
これをしっかりと受け継ぎ、技術を磨きながら、後進に残さなければなりません。

<競技のポイント>
第一課題では、手際良く魚を捌いて下処理し、一枚一枚丁寧な薄作りに仕上げます。
第二課題では、食材に火を通し過ぎずに含め、濃い目の出汁を引き、味を調え、バランス良く盛り付けて仕上げます。
第三課題では、ほうれん草を良くすり混ぜて、色の良い青寄せを仕上げます。
第四課題では、想像力を働かせ、見た目に美しく、美味しさが伝わる料理に仕上げます。

フラワー装飾

フラワー装飾作業は、花・植物を素材とした創作活動であり、知識や技能・技術・デザイナーとしての創造性・感性が求められます。
花や植物を通じて安らぎや潤いをもたらすことができるのは大きな喜びであり、生涯の仕事としての誇りを持っています。

<競技のポイント>
支給された花材・資材をどのように使用するかは競技者自身が決めます。
技術はもちろんのこと、技術者自身の創造性や感性が試されます。

レストランサービス

レストランサービスの起源は、中世ヨーロッパに始まりました。宮廷文化を経て成熟し、フランス革命後のレストランから発展してきました。
現代の実生活では、ホテルのメインダイニングから高級レストランまで、高品位なサービスを提供する場で、優秀なサービスパーソンが活躍しています。

<競技のポイント>
課題1: ファインダイニングにおけるディナータイムサービス
課題2:筆記問題/ブラインドテイスティング

タイル張り

タイルの歴史は古く、そのルーツはメソポタミア時代にあるといわれています。日本には飛鳥時代に仏教とともに中国から伝わり、江戸時代末にイギリスからタイルが輸入されるようになってから、明治以降各時代の建築様式にあわせ多く使われるようになりました。
タイルの特徴は耐久性に優れていること、耐熱性、耐火性、防水性に優れ、かつメンテナンスが容易であること、様々な色彩、形、風合い、質感などを表現できる豊かな意匠性を持つことです。最近では、抗菌、調湿、透水などの新機能や環境保全に貢献する新発想の製品も次々に誕生し私たちの生活に役立っています。
建築資材として優れた製品であるタイルを生かすには、精巧で正しい施工をしなければなりません。それには優れた技能と知識が必要となります。タイル張り技能工は、タイルという工場製品を建物の内外装の壁、床などに施工し完成品にするという重要な役割を担っています。

<競技のポイント>
今回の課題作品の製作には、「積み上げ張り(だんご張り)」、他にモザイクタイル張り、床タイル張り、タイルの切り物加工、ブロック・れんが積み等の工法が盛り込まれており、特に、タイル張りの伝統工法である積み上げ張りやアールを表現する竹割りの張付には高度な技能を用います。他にも、タイル張りに必要とされる多様な技能・技術の要素が取り入れられており、熟練の技に注目して下さい。

造園

人間の生活の中で、庭は身近に触れることのできる自然です。造園は、庭づくりはもとより公園緑地や街並みを計画し、快適な住環境をつくることも重要な仕事です。造園作業は、設計、庭の下準備、石組や植栽、細部の仕上げなど見る人が心和む、より自然に近い景観になるように工夫を凝らします。
そのため、樹木や石に関する深い知識、空間構成力やデザインセンスから、それらを表現するための施工技術までのさまざまな要素が必要とされます。

<競技のポイント>
技の数だけ庭がある。同じ支給材料を使っても、出来上がる庭はひとつとして同じものはありません。作品ごとに異なる材料の活かし方や、多彩な造園技法は競技のポイントであり見どころのひとつです。また創造性、デザイン性とともに、テーマやコンセプトが的確に庭に表現されているかも競技のポイントになっています。